整体院の経営を安定させる方法として、回数券の導入を検討している先生は多いのではないでしょうか。
回数券は売上を前倒しで確保でき、患者様に継続して通っていただく後押しにもなる仕組みです。
一方で、売り方や管理の仕方を誤ると、返金トラブルや「押し売りされた」という口コミにつながるリスクもあります。
本記事では、整体院が回数券を導入するメリットとデメリット、トラブルを防ぐ売り方、そして使い切っていただくための管理方法を解説します。
なお、回数券の残数管理から次回予約、リピート率の分析までをまとめて行える治療院専用システム「ぽちり(pochiri)」を使えば、回数券の運用を仕組み化できます。
整体院が回数券を導入するメリット
売上が先に入り、資金繰りが安定する
回数券は施術を提供する前に代金をお預かりする形になるため、月ごとの入金の波を小さくできます。
繁忙期と閑散期の差が大きい整体院にとって、先に現金が入ることは経営上の大きな安心材料になります。
ただし後述するとおり、受け取った時点ではまだ「預かっているお金」である点は意識しておく必要があります。
通院が前提になりリピート率が上がる
単発の施術では、患者様が「次はいつ来るか」を自分で判断しなければなりません。
回数券を購入いただくと通院が前提になるため、途中離脱が減り、計画どおりに施術を進めやすくなります。
結果として、1人あたりの生涯価値(LTV)も大きく変わります。
施術計画を立てやすく、結果を出しやすい
根本改善を目的とする施術は、1回で終わるものではなく一定の回数と間隔が必要です。
回数券は「何回でどこまで戻すか」という計画とセットで提案できるため、施術の設計がしやすくなります。
患者様側にとっても、ゴールが見えることで通う意味を理解しやすくなります。
毎回の会計の手間が減る
来院のたびに金額を伝えて支払いを受ける手間がなくなり、施術後の流れがスムーズになります。
一人で運営している院ほど、受付業務が減る効果は小さくありません。
回数券のデメリットと注意点
受け取った時点では「預かり金」である
回数券の代金は、施術を提供して初めて売上として確定するものです。
入金額をそのまま使える利益として扱っていると、未消化分が積み上がったときに資金が足りなくなります。
販売額と消化額を分けて把握し、未消化の残高がどれくらいあるかを常に見えるようにしておきましょう。
有効期限と返金をめぐるトラブル
「期限が切れたから使えない」「転居するので返金してほしい」といった相談は、回数券を扱う限り必ず発生します。
有効期限、中途解約時の返金方法、期限延長の可否をあらかじめ決めておかないと、その場しのぎの対応になってしまいます。
対応を担当者ごとに変えないよう、院としてのルールを明文化しておくことが重要です。
押し売りに見えると信頼を失う
初回の施術前にいきなり高額な回数券を提案すると、「売りつけられた」という印象だけが残ります。
口コミサイトやSNSで広がると、新規集客にも影響します。
提案するタイミングと伝え方は、回数券そのものの設計以上に慎重に考える必要があります。
残数管理が煩雑になる
紙の回数券やノート管理では、残数の数え間違いや紛失の対応に時間を取られます。
「あと何回残っていますか」と聞かれて即答できない状態は、患者様の不信感にもつながります。
導入前に、残数をどう管理するかまで決めておきましょう。
本記事では導入の判断と売り方を中心に扱います。導入後の残数管理は、Excelでの台帳の作り方を治療院の回数券管理はExcelで十分?で、予約システム上で購入から消化・会計までをつなげる手順を整骨院・整体院の予約システムで回数券を管理する方法で解説しています。
トラブルを防ぐ回数券の売り方
提案は検査と説明のあとに行う
初回は検査と現状説明に時間を使い、「今の状態」と「改善までに必要な回数」を共有することが先です。
必要な回数が腹落ちしてから提案すれば、回数券は売り込みではなく通院計画の一部として受け取っていただけます。
施術前後の姿勢や可動域の変化を記録して見せると、必要性がより伝わりやすくなります。
枚数・有効期限・返金条件を書面で渡す
口頭の説明だけで販売すると、認識のずれがそのままトラブルになります。
有効期限、1回あたりの施術内容、中途解約時の精算方法、家族間での利用可否などを書面にまとめ、控えをお渡ししましょう。
書面があることで、院側も対応に迷わなくなります。
高額・長期になる場合は契約条件を確認する
整体院の施術は、現行の特定商取引法が定める特定継続的役務提供(エステティックや美容医療など)には原則として含まれていません。
ただし、提供するサービスの内容や金額、期間によっては該当する可能性もあるため、高額・長期の回数券を扱う場合は中途解約の条件を明記しておくことが大切です。
判断に迷う場合は、消費生活センターや専門家に事前に確認しておくと安心です。
価格は「1回あたりの割引」だけで語らない
割引率だけを前面に出すと、価格で選ぶ患者様しか集まらなくなります。
通院計画が崩れないこと、毎回の会計がないこと、優先的に枠を確保できることなど、金額以外の価値も合わせて伝えましょう。
回数券を使い切っていただくための管理
残数をその場で共有する
施術のたびに「あと何回です」と伝えるだけで、患者様は次の予定を考えやすくなります。
システム上で残数を自動管理していれば、確認の手間も伝え間違いもなくなります。
期限前にリマインドする
有効期限が近づいた患者様へ、LINEやメールで一言案内を入れる仕組みをつくりましょう。
「期限が切れてしまった」という不満を防げるだけでなく、来院のきっかけにもなります。
使い切ったあとの提案まで設計する
回数券が終わった時点で通院も終わってしまうと、売上は元に戻ってしまいます。
改善期からメンテナンス期へ移行する提案をあらかじめ用意し、次の通院間隔まで一緒に決めておきましょう。
施術前後の記録が残っていれば、「ここまで戻ったので維持していきましょう」という説明に説得力が出ます。
まとめ:回数券は「設計」と「管理」で成果が変わる
整体院の回数券には、資金繰りの安定・リピート率の向上・施術計画の立てやすさという明確なメリットがあります。
一方で、預かり金としての性質、有効期限や返金のルール、残数管理という3つの課題を放置すると、トラブルの原因になります。
回数券の運用をまとめて支えてくれるのが、治療院・整体院専用システムの「ぽちり(pochiri)」です。
ぽちりなら、回数券の残数管理はもちろん、24時間対応のWeb予約やLINE予約、Web問診、電子カルテ、施術前後の写真比較、休眠顧客の自動抽出・追客、売上やリピート率の分析までが一画面で完結します。
初期費用0円で始められ、売上に応じた成果報酬型の経営サポートプラン(売上の2%・月額上限20,000円)も選べるため、導入時の負担を抑えられます。
30日間の無料トライアルも用意されていますので、回数券の管理方法から見直したい院はぜひ検討してみてください。